ryu tamakiのブログ

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『入居者同僚から謎の電話? パート②』

 

どうも、玉木龍です。

 

今回は『入居者同僚から謎の電話? パート②』です。

 

それでは前回の続きから……。

 

 

そして『ガチャ』とロックが外れる音がしました。

 

 

「では、管理会社の方、どうぞ中に入ってください」

いやいや、と私は思いました。

 

 

恐怖心90%、警察が先頭で入るべきだという気持ち10%。

 

 

「警察の方からどうぞ」と、私は冷静を装い、先を歩くよう促しました。

 

中に入ると、残念ながら佐藤さんは亡くなっていました。

キッチン前でうつ伏せになって倒れており、肌は青白くなっています。

真夏でしたが、エアコンが付けっぱなしになっていたこともあり、

死体の変異はなかったのです。

臭いもありませんでした。

 

アパートオーナーと同僚の田中さんにも状況を説明し、

私は緊急連絡先のお母さんに電話しました。

 

「大変申し上げにくいのですが、中で亡くなられておりました」

「わかりました……」と、声を震わせながらも即答です。

先の電話で、ある程度覚悟をされていたのかもしれません。

 

その後、警察官が警察専用の救急車?を呼び、

死体は車中に運び込まれ警察署に向かいました。

 

数日後に警察から電話があり、死因は『心不全』とのこと。

要するに、死因がはっきりしない場合、『心不全』となってしまうとのことでした。

 

遠方にいらっしゃったご家族の方にも、後日現場に来て頂きました。

佐藤さんの遺品回収、部屋の引き渡し、その他、

やらなくてはいけないことが山積みで悲しんでいる暇もないほど

忙しくされていたのを今でも覚えています。

 

亡くなった佐藤さんのお母さんはこんな話をされました。

 

「お盆に帰省していた。帰省の最終日、精の付くものを食べさせようと

たくさん料理を作った。しかし、息子の体調が優れずあまり食べてくれなかった」

 

予兆があったのです。

そして、お母さんの気持ちを考えると胸がとても痛くなります。

 

仮に、佐藤さんが結婚されており同居人がいれば

救急車を呼ぶなりできて、大事には至らなかったのかもしれない。

などと考えもしました。

 

しかし、そんなことを考えても仕方のないことです。

 

 

非常に暗い記事になってしまいましたが、

アパートオーナーと管理会社向けの情報はひとつ。

『必ず警察を呼ぶ』というものです。

 

警察を呼ぶことで、同僚の田中さんも私も容疑者ではなくなるのです。

仮に、管理キーを使って警察不在のまま中に入ってしまったならば、

遺体の第一発見者として扱われることになります。

その後、取り調べなどを受けることもあるそうです。

 

 

自身やオーナーを守るためにも

有事の際には必ず警察を呼ぶようにしましょう。

 

 

不動産の管理をしていると、少なからずこういった

『人生の終わり』に相対することがあります。

 

正直、遺体を見るのもしんどいですし、

ご家族にお知らせするのも、もっと辛いことです。

 

 

しかし、嫌なことばかりあるわけではありません。

 

今回は仕事の辛いことを記事にしましたが、

また別に辛い仕事もあります。

 

当然、非常に嬉しいこともあります。

 

随時、仕事に関しては記事にしていきますので

末永く読んでいただけると幸いです。

 

 

今日はここまでです。