『入居者同僚から謎の電話? パート①』
どうも、玉木龍です。
今回は『入居者同僚から謎の電話? パート①』
私玉木が5年程前、実際に経験したことを記事にしていきます。
ある真夏の土曜日、○○アパートの入居者である佐藤(仮称)さんの
同僚を名乗る田中(こちらも仮称)さんから電話がありました。
「佐藤が○○アパートに入居しているが、ここ数日会社に来ていない。
部屋を確認したい」との内容です。
私はいくつかのパターンを想定しました。
・引きこもっている
・夜逃げ
・事件(殺人など)
・事故(病死など)
・その他
当該アパートはデジタルキーの物件で、
管理会社以外の人間は開けることができません。
「管理キーを持って、すぐ○○アパートに向かいます」と同僚の田中さんに回答し、
電話を終えました。
管理キーをキーボックスから引っ張り出し、同時に、最寄りの警察に電話をしました。
「○○アパートの管理会社です。入居者佐藤さんの同僚を名乗る田中さんから、
部屋を開けてほしいと申告があった」。
警察からの返答は「すぐ向かいます」というものでした。
私は15分程で現地につき、その時には田中さんもおりました。
○○アパートの隣がオーナー宅になっておりましたので、
先にオーナー宅に訪問。諸事情を説明しました。
「入居者の同僚の方から、部屋を開けてほしいと申告があった」
「最悪の場合、入居者が中で亡くなっている可能性がある」
以上2点をお話しし、オーナーからはすべて任せるとの返事を頂きました。
そうこうしている間に、警察官も2人到着しました。
警察立ち合いの元、管理キーで玄関ドアを開錠。
しかし、中からロックが掛かっています。
十中八九、入居者が中にいることが確定した訳です(密室殺人などでない限り)。
さらには、ドアの隙間から「佐藤さん」と呼び掛けても返答はありません。
この時、正直悪い予感しかしていませんでした。
・中からロックが掛かっている
・呼びかけに対する返答ナシ
・数日間会社に来ていない
上記3点から導かれる答えはそう多くはないと思います。
中からロックが掛かっている以上、管理会社としてできることはありませんでした。
その場で思いついた方法は、佐藤さんのご家族の同意を得た上で
『玄関を破壊して入る』というものでした。
契約書の緊急連絡先に記載のある、佐藤さんの実家に電話しました。
「佐藤さんと連絡が取れていない。警察立ち合いの元、玄関を開けたが
中からロックが掛かっていて入れない」と私はお話ししました。
電話に出てくれた佐藤さんのお母さんは
「玄関を壊してでも確認してもらいたい。ドアの修理代も払います」とのことです。
いざ、業者に電話しようとしたところ、
警察が『特殊な紐』を使い、外からロックを外そうと試みてくれたのです。
5分、10分と悪戦苦闘、真夏の真昼間。
汗を流しながらその警察官はロックを外そうとしてくれています。
そして『ガチャ』とロックが外れる音がしました。
今日はここまでです。
次回(明日)は
『入居者同僚から謎の電話? パート②』になります。
では、また。